全日本 思い出すままに

とりあえず思い出せるうちに展開を。
案外、展開について書かれているレポートってないんですね。

1周目の下りはニュートラルで最後尾でひらひらと下る。
リアルスタート時もほぼ最後尾。
前のペースが上がっていくにしたがって、ポジション上げていく。
新城選手、土井選手が近くにいたので、安心して走る。

2周目入りの緩斜面区間でまさかの1列棒状に。
前走者にぴったりついてしのぐ。これはやばい感じ。
ペース落ち着いて、後ろを見ると中切れ状態で確認できない。
先頭集団は30-40名程度か。下りで10名くらいが追い付いてくる。
下り終わった時に8名逃げているとの情報。
集団の先頭はBSの選手が5人くらいでかためて集団コントロール
差は2分前後で推移。決して遅くはないが、きつすぎてついていけないというペースでもない。
言えることは、集中して踏んでいないと遅れる可能性のあるペース。

3周目の登り入口でマビックに前輪交換してもらう。
このコースでカーボンホイールはブレーキングに気を遣う。
イケると思っていたが、下りでペース上がった時に怖い思いをするのは嫌なので、
交換できるタイミングで交換しておくことに。

このころに新城選手、土井選手がいないことに気が付く。8人の逃げに乗ったみたい。
逃げというか、実質のメイン集団じゃん・・・
このままでは完走危ういかもね、と武井さんと話す。
かといって、こちらから打破できるほどの実力はない。
ただ集団に身を任せ次の動きに集中するだけ。

次の動きがあったのは6周目の登り。BSがジリジリとペースを上げてくる。
それまでも集団の人数はパラパラと減っていたが30人くらいはいたと思う。
集団後方10番手くらい(プロチームの邪魔になりそうにない位置)でずっと走っていたのだが、
これはやばいことがおこると本能的に察知して、少し空いた隙間を埋めつつ前方へ。
それでも、勾配が緩くなるあと1キロが我慢できずについていけなくなる。
先行していったのは10名くらい。悔しいがこれが今の自分の実力。

思ったより早く動いてしまったレース。これもレース展開。しかたない。
残り周回は6周もある。まだ半分。完走は厳しそうだ。

そこから単独走行が始まった。
要綱によると、序盤でメインから1分、中盤で5分、終盤で10分で降ろされるとあったので、
リミットラインは5分差とすれば、もって2周かなと思いながら、
大きくペースを落とさないように集中してペダルを踏み続ける。

ただ、これ以上はペースを上げることはできない。耐えるのみ。
出来ることは、少しでも長く走り続けることができるように、
毎周回しっかりと補給のゼリーは受け取っていく。
1回取り逃すと1時間無補給になる。レース後半にそれは辛すぎる。

9周目に入る時に既に10分以上は遅れていたと思う。
降ろされることを覚悟してゴールラインに向かうが、降ろされる気配がない。

コース途中のバイクカメラマンから、完走者が少ないからタイムアウト緩くしているとの情報。
走りながら一生懸命計算する。残り周回、1周での遅れタイム・・・

実際にこの2周は35分くらいで周回しているので、先頭は30分くらいだろうから、
このペースをキープしていれば、1周に5分遅れていっても、
最終ラップに入るときには25分遅れくらいにとどめることはできそうだ。
交通規制の解除はたしか16時だったから、最終周に入れば完走させると予想すれば、
トップの5分前に通過はさせてくれるかもしれない。

完走が見えてきた。あとは自分がペースキープできるかと、審判の裁量次第だ。

前後に選手はいない。機材サポートもない。
観客がいるのはゴール地点の5分ほどで、それ以外はコースマーシャルのみ。
あ、登りはじめに熱心に応援してくれる人がいました!
この2つの応援スポットを楽しみにしながら、それ以外の30分はただひたすら耐えるのみ。
漕ぎつづけるか、漕ぐのをやめるかは自分次第。
気持ちを切った時点で終わりだ。

このレースは完走するのを目標に出てきたのだ。
途中で気持ちを切って自分からやめるなんて出場した意味がない。

残り2周で予想通り20分ほどの遅れ。
ゴールラインが合格発表のようで怖い。合格の判定をもらった。
そのころから雨が強くなり、霧も出て視界が悪い。
レース時間も5時間以上になり、単独走も2時間近い。
下りで切れそうな集中力に克をいれ、絶対に完走してやると誓う。
降ろされるのも覚悟でペースを上げる。

残り1周。ここを通過すれば完走できる可能性が高い。

ゴールラインでジャンが鳴った。
おもわずガッツポーズ。
あとは、集中してトラブルなくゴールまで漕ぎ続けるだけだ。

と思っていたが、次の疑問が。

ゴールラインを通過しても、「先頭から○%以上の遅れは完走としない」ってルールがあるはず。
でも、肝心の○%が思い出せない。
ジロかツールかの記事で読んだことがある。

このままいくと先頭が6時間として、30分遅れなので、12分の1なのでおよそ8%くらい。
ジロとかツールの山岳TTが約1時間とすれば10%遅れで6分遅れ。
6分遅れている選手はたくさんいるから、さすがに10%ってことはないだろう。
ってことで、完走扱いになるはず!と信じ込む。

毎周回登り入口で応援してくれていた人に、「ボトル下さい!」といわれるが、
1本しか持ってないボトルを渡すと、さすがに残り距離が不安なので、渡してあげることができない。
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

今までのレースの経験上、最終ラップは先頭のゴールを見るために、
観客はゴール地点に移動しているパターンが多い。
でも、今日は大勢が同じ場所で待ってくれていた。

「皆様、長らくお待たせしました」

で、無事にゴールさせていただきました。

心配していた○%ルールは8%だったらしい。
リザルトのコミニュケの下に8%ルールは適用しないとあった。
TTとロードレースでは違うのか?
それともワンデーとステージレースで違うのか?
ちなみに私のゴールタイムで先頭の新城選手から107.13%でした。
なのでルール上でもギリギリ完走扱いですね。

展開も何もないから、さらっと書くつもりが、書き出したら案外書くことあるがな・・・
もっと簡潔に、わかりやすく書けるようにならないと。
でも駄文日記なので、校正するのも面倒なのでこのままで。


ちなみに
脚の痛みよりも、やはり首の痛みのほうが長引いております。。。
首ってストレッチ難しいし。
テクニカル&雨天だったので、集中して前を見ていたからでしょうね。
普通のロードレースよりも顔を上げていた時間が長かったのは事実。
というか、練習でも6時間半も乗ったことないし。
 
明日も雨っぽいな。自転車はしばらくいいや。