数字でひも解く全日本選手権ロード

お待たせしました。レース中のデータを自己分析。
あくまで自己分析なので、間違いがあっても悪しからず。

全日本史上最高レベルのコース難易度と言われた今年の大会。
完走するにはどれくらいの実力が必要だったか数字で解説してしまいます。
何かの指標になれば幸いです。

まずは全体のプロフィールから。
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180キロと言われてましたが、ガーミンでは175キロです。

そして、注目は獲得標高。
わずか1111メートルになってるじゃないですか・・・
前日の試走では1周で500メートル弱だったのに。
天気の影響?
データ上では自己ベスト更新ならず。

NPが257Wですので、結構頑張っています。
というか、かなり頑張ってます。
6時間44分も乗ってこの数値って頑張り過ぎです。
TSSにすると500近いので、「数日間は疲労が続く」です。
確かにその通りで、まだ疲労が抜けてません(精神的にも乗る気にならない)

平均バイクケイデンスが74rpmというのは低すぎですね。
ヒルクライムでも私の場合80rpmくらいになるので、Lowギヤはもう少し軽くても良かったかも。
今回はフロントが53X39T、リアが11-25Tでいきました。
でも、Low28Tでいったら、単独になってからペースがもっと落ちてたかも?
疲労が高くなると回せなくなりますからね。

次にパワーの値を。注目するのは登りの値。
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ここから言えることは、1周目よりも2、3周目のほうがきつかった。
登りはおよそ300Wなので、5.45W/kgで10分くらいは必要。

6周目にペースが上がったと思ったが、実は上がってなくて、
それまでの周回で積もった疲労によってパワーが出ていない。

7、8周目はパワーの変動があるがそれなりに頑張れている。
7周目は確かまだ前に選手が見えていたと思います。
8周目はこの周で終わるかもと思って頑張ったのかと。

9周目以降は大きく垂れることなく250Wくらいで踏めている。
4.54W/kgくらいですね。

最後にラップタイムなどを。
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ラップタイム見るとやはり6周目が最速になっている。
これはレース中盤は路面が乾いていたのと、下りも慣れてきたからかと。
パワーを見るとやはり2周目が高い。

11、12週目のラップが遅いのは、雨が降り出して霧も出て下りが遅くなったから。
登りのペースはそれほど変わっていないので垂れたわけではなさそう。

コースが下りと登りではっきり分かれているのでNPだけで判断していいのか微妙ですが、
このコースだと6時間44分で4.7W/kgくらいは出ていないと完走は厳しいということですね。
平坦が多いコースで、他の選手とローテーション出来るならば、
もっと低いパワーでも完走できる可能性は十分ありますが、
やはり、このコースは非常に厳しいコースだったということがわかります。
練習で出せと言われても絶対に出せる自信はありません。


という感じの数字でみた全日本選手権ロードです。
来年以降にこのコースで開催されるならば非常に参考になるはずです。


森ちゃんがこの二日間、土砂降りの中、自転車通勤していた。
ただただ驚きです。
まだ疲労が抜けない。
左右のアキレス腱と首が痛い。

>コメントくださった皆様
走りながら完走に意味はあるのか?
と自問自答でしたが、これだけ反響があると意味はあったのかなと。
レース中の緊張感のなさ、確かに全日本にはふさわしくなかったかと思います。
ただ、そうやって気を紛らわすしかありませんでした。
それくらいレース中の観客のいない区間は苦痛でなりませんでした。
お許しください。

ちなみに私は自転車競技のプロではありませんので(笑)
自転車部品の設計でご飯を食べているという意味では自転車のプロですけど。