結果は6位でした。
高岡さんの圧勝でした。
私も非常に調子いい感じでした。
すごく余裕を持って走ってました。
登りもかなり余裕がありましたし、
勝ち逃げのタイミングにもスパっと反応して付いて行くほどに。
2回目のダムを越えて、次の登り(通称、安波の登り)で高岡さんのペースアップ。
いつもと違うのは淡々とではなく、時折インターバル的にペースを上げてくる。
2人が飛びついて行ったので、行かせたらまずいと判断してスパっと追いつく。
余裕は十分ある。
が、自分的にはこの展開はあまり好ましくないが仕方ない。
登り終える頃に後ろを見ると20人くらいはいたであろう集団は完全崩壊。
順調にローテーションしながら後続とタイム差が広がっていくのを確認。
残りは60キロ。もう後続が追いつくことはないだろう。勝負は4人に絞られた。
さて、どうすれば一番自分の勝率が高い展開に持ち込むことができるか?
なんて考えながら先頭で走っている時に事件は起こった。
「プシュー!プシュプシュプシュ・・・」
パンク?誰だ?
自分のパンクに気がつくのに時間はかからなかった。
まじか、こんな状況で…
直ぐに後ろを走っていたバイクのホイールサポートに手を上げて叫ぶ。
「前輪パンク!」
直ぐさま真横で止まるバイクに、「もっと先に行って止まって下さい!」と叫ぶ。
3人は一瞬ペースを緩めたが、待てるほどの余裕はないと判断して進んでいく。
先で停まったバイクの側で自分で前輪を外す。
バイクの人はバイクに跨ったままだ。
冷静に、そういうシステムなんだと理解して、
自分でバイクの後ろからサポートのホイールを外して、自分で交換する。
冷静とはいえ、集団が追い抜いていく音がするが顔を上げてみる余裕はない。
クイックを締めて再スタート。
タイム差を計測していたバイクが寄ってきて声をかけてくれる。
「どうした?」
「パンクして直してました」
バイクは非情にもそのままアクセルを開けて一気に加速していく。
やはりつかせてはもらえないか…
失意のまましばらく走っていると、追走の小畑さんと田崎さんが追いついてきた。
2人とも、なぜそこにいるのだ?と驚いた表情をしている。
「前輪パンクしました」
タイム差は1分。
3人vs3人なので、まだ追いつけるかもしれないとローテーションを回す。
ただ、余裕をもって逃げに持ち込んだのと、反応できなかった差は大きい。
次にバイクが来た時には1分40秒に広がっていた。
完全にレースが終わった。
「ごめんなさい、もう気持ちが保てません」と2人に謝る。
2人とも「わかった」と2人でローテーションを回しだした。
残り50キロほど、ほぼほぼツキイチでゴールまで連れて帰ってもらった。
帰り支度をしながら確認したタイヤは、どんなタイヤでもパンクしただろう貫通パンクだった。
勝負すらさせてもらえないまま今年の沖縄が終った。
不思議と悔しさはない。さっぱりしたものだ。
長年レースしていると、こういうトラブルもある。
それより、家族と一緒でない沖縄がこれほど寂しいとは・・・