沖縄レポ 最終話


そろそろ沖縄のレポート書き上げておきます。
なんだかんだでもうすぐ2週間。

ツキイチを決め込んだ残り50キロ。
なんとかかんとか登りでも遅れずにツキイチでついていく。

残ったメンバーは4人。
小畑さん、清宮さん、高橋さんがガンガン引いてくれるが、
先頭の6人とは徐々に差が広がっていく。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
後続の情報は全然ないが、2回目の普久川ダムのちぎれ具合からすれば、
大きな差があって、追いつかれることはなさそうな雰囲気。

と思っていたら、羽地ダムの手前の海岸線くらいで、
奈良さんと菅原さんが2名で追いついてくる。

これにはビックリ!
しかも奈良さんが「このペースだと後続に追いつかれるぞ!」と。
そしてペースが上がり始める。

そして、空腹が絶頂に。
もはやポケットには補給食なし。
頼れるのは知り合いだ。

ということで、小畑さんに相談。

「なんか食べ物余ってたらください」

「固形物たべれる?大福ならあるけど」

「ください!」

ってことで、食べ物GET。
モグモグ食べる。


奈良さんにも相談。

「なんか食べ物余ってたらください」

「ジェルあるよ~」

「ください!」

ってことで、二つ目の食べ物GET。
チュルンと飲む。

そして羽地ダムの登りへ。
最後尾でついていくのみ。
奈良さんがアタックを仕掛けてくる。
伸びる6人。
何回も仕掛けてくるが、皆必死でついていく。
トンネルを抜けても何度も続く。

そして下って川上を過ぎて残り7キロくらい。
追い風の国道58号線を5人+ツキイチの僕が快調に飛ばす。

残り5キロの旧ジャスコ坂の手前で後ろを振り返った時に、異変に気が付く。


なんだ、あのヘッドライトのついた車は??
よく目を凝らすとオレンジ色のゼッケンのついたヘルメットが見える!


「後続20人くらいが20秒くらい後方に来てます!」
5人に伝える。

そして旧ジャスコ坂でペースアップ。
さらに下りに入って僕もローテに加わる。
ローテで下がるときに、
「僕はスプリントはしないんで、逃げ切りましょう!」と伝える。

スムーズにローテーションが回って残り500メートル。
後続からは逃げ切り確定。
残ったメンバーでスプリントが始まる。
邪魔にならないように6人の最後尾でツキイチ。

残り300メートルくらいでペースがぐっと上がってスプリント体制に。
まだツキイチ。そして流れのままゴール。
ツキイチでしたが、たれてきた選手は抜いてしまって3番手(9位)でゴール。




今年のツールドおきなわは戦うための準備不足。
練習に始まり、レース当日の補給食までも。

自転車レースを始めたのが2000年。
15年目のシーズンが終わった。
人生のほぼ半分を自転車レースをしながら過ごしてきた。

負けて悔しい気持ちはまだあるが、勝つために努力するという気持ちが薄れていな
いか?
これくらい練習したら、これくらいの結果になるだろう。って気持ちでやってるん
じゃないか?

走るのは好きだし、レースも好きだ。
どんなレースでも負けたくないし、やっぱり勝ちたい。

じゃあ、やらないといけないことは分かっているはずだ。
やらないなら、悔しいなんて思う資格はない。
仕事が忙しいとか、家庭があるとかスタートに並んだ時点で関係ない。

自分が納得できるまでやってやろうじゃないか。
待ってろ、来年のおきなわ

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