遅くなりましたが壱岐サイクルフェスティバルのレポートです。
写真は宿の晩ごはん。
レース以外のタイミングにサイクリングに来よう。
今シーズン2レース目は相性のいい壱岐へ。
6回参加して5回の優勝。
勝てなかったときは一人逃げからの単独落車。
ただ、今まではかなり上手く展開がハマっただけで、
ロードレースに絶対はありません。
大会参加にあたってPCR検査が義務付けられていました。
高齢者が多く、医療体制考えてのこと。
開催されるだけでも、かなりの尽力を尽くされたと思います。
水曜日にPCR検査を受けて参加させて頂きました。
天気予報は週末にかけて下り坂で、
レース当日の朝にはしっかりと雨が。
宿で知り合った人に、
アップオイルとレインジェルをお借りして、
更にはビニール袋を切ってシートにしたものを、
ジャージの内側に仕込むという徹底ぶり。
そこまで気温は低くないけど、
寒くなって身体が動かないよりはマシなので。
スタートは前回2019年大会の優勝でシードで最前列に。
スタートから1キロほどはパレード走行なのですが、
スタートしてすぐのトンネルが緩やかな下りのため、
スピードが出すぎて危ないので、スタート前に声掛けを。
リアルスタート後は、元気にかっ飛んでいく人を見ながら、
除々に番手を下げていきながらペースが落ち着くのを待つ。
そこそこスピードも出てるのでドラフティングもいかして体力温存。
そこそこ身体は仕上がってきてるが、
自分から動いてレースを動かせる程ではない。
チームで出られてる方の動きに注意しながら、
不利になる逃げだけは見逃さないようにいつでも動けるように。
登りきったあたりで、2人が先行しているのが見える。
VC福岡の選手のようなので、
差が広がりすぎないようにスルスルと前に上がる。
そして下りで少し踏んで集団のスピードを上げる。
少し動くだけでもやはり集団はしっかりと追いかけてきてくれる。
安全圏内まで引き戻して、また集団の中程で待機。
平坦で直角カーブもあって、前ではドンパチが始まってるが、
まだまだ元気な選手が多いので流れに任せる。
これだけ高強度なので、チームで動いてる人に単独で戦いにいくのは厳しい。
そうすると遺跡のあたりでスルスルと5,6人が抜け出している。
まだまだ追走のアタックもかかってるし、
大丈夫だろうと思っていたのだが、
有力チームがメンバーを逃げに乗せたからか、
前で蓋をする動きが始まる。
まあ、そんな展開も悪くないよねと腹をくくって集団待機。
本命の選手たちはまだ集団にいるので。
しかも雨でコーナーで落車が数回。
自分の近くで起こったのもあって、
ヒヤヒヤしながら走る。
やっぱりコケたのを見たらこちらも身体が硬くなりますね。
20秒くらいで差が広がらなくなることを願ったが、
逃げに乗せたチームが前で程よいペースで引くので、
誰も前に上がらずに除々に差が広がっていく。
単騎の選手で動ける選手はいないのか、
誰も集団のペースをあげようとする人もいない。
これって私が動くの待ってるよね??
というか、私が動かなかったら、各チームのエース達も私と一緒にレースを終えるのみ。
前には7人くらいはいると思うので入賞すらなくなりますし。
そんなレースがあってもいいのかななんて思いながらも、
そりゃつまらんレースだなと。
動けそうな選手に声掛けしながら、
集団の前にでてペースを上げていく。
でもですよ、ここでもチームプレーなのかローテの邪魔をするわけです。
もしくは意識してないけど、前の方で走りたい人なのか?
おー、そこまでやっちゃうのね。
プロレースっぽいやん。
でも、プロレースは追走でペース上げてるときはそうやって邪魔はせずに、
ローテ回す選手を前にいれてます。
本気で勝ち逃げができそうなレース終盤ならまだしも、
まだ中盤にもなってないのに、それをやっちゃうのは、
レースとしての本質を捉えられてない、
強いてはレースを面白くなくしているのがわからないんでしょうね。
ま、賛否両論あると思いますが、
私はそこまでやることではないのかなぁと思うわけです。
そんなこんなで、4人抜いてローテ回したりしながら、
ペースアップを試みるものの、
どうもうまく回らないし、逃げも見えなくなるし。
これは今日は自分の日じゃ無いなと、
各チームのエース達が動くのを待つことに。
勝てれば1番嬉しいのですが、
各チームのエースとドンパチするのも楽しいわけで。
脚を使った状態でエースと戦いたくもないので、
どう動いてくるかを待ってみようと。
残り20キロくらいの倉本建設の登りで、
ようやく逃げ集団を目視で確認。
1分近く開いてそう。
まずは山口県自転車競技連盟の江越選手がペースアップ。
彼は先日の広島県サイクルロードで逃げ切った選手で、登坂はめっぽう強い。
それに合わせるように、ギンリンの畝原選手とVC福岡の池田選手が前に。
さぁレースが動いてきたぞと、こちらも集団を抜いてドンパチに参戦。
後ろをチラ見すると、集団は崩壊しそうな気がプンプンする。
やっぱりこれだよね、と4人で抜け出しを図ろうと、
登りきったところでもう一段ペースアップして、
下りに入るところまで加速。
そして交代を促してみるも…
あれ、逃げないんだ…
絶好の展開なのに…
それならばと、グイグイ行く脚も無いので、
大人しく集団に吸収されるのを待つ。
残りは20人ほどか?
その中でも動けそうなのは今動いた私含め4人だけだろうし、
1本坂を登っただけで、
フィジカルでこの3人にはちょっと勝てないなというのも悟る。
さてどうするか?
とりあえず逃げは吸収しておきたい。
すると残り15キロくらいの下りで、
逃げのメンバー3人が落車している!
しかもVC福岡とギンリンの選手が落車している。
ということは、どちらのチームも動かざるをえないし、
逃げが吸収されるのは時間の問題。
ツキが回ってきたか?
でもどうやったら勝てるのか?
それを考えている時が1番楽しい。
残り距離10キロ。
ここで後手を踏むとレースが終わる。
ピリピリした空気の中、最後の長めの登りの猿岩の登りに。
畝原選手がペースアップ。
前に出られない程のペースなので後ろでしのぐのみ。
逃げを作ろうというよりは削りに来ている。
なんとか耐えて先頭で下りに入る。
ここからはコーナーが多く今日のコンディションだと後ろにいるのは危ない。
ドライなら攻めて行くのだが、
そこまで腹を括ることもできずにビビりながら走る。
そして最後の勝負どころのコンクリ坂に。
1分弱のガタガタの斜度のある坂だ。
予想通り畝原選手、池田選手が動く!
こちらも必死に全力で反応。
なんとか登りきってペースが緩んで後ろを見ると集団崩壊気味。
かと言って自分が動ける程の体力もなし。
流れに身を任せて最後のゴール前の登坂スプリントにかける事に。
下りきってゴールまで3キロの平坦区間で池田選手がアタック。
集団はお見合い気味になり3秒ほどに差が広がる。
ここで単騎で参加の岩尾選手が牽引。
この牽引がなければ決まってたかもしれない。それくらいの絶妙のタイミングだった。
スピードが出てるので目視の差は広いが、タイム差は変わらず3秒ほど。
並びは池田選手、3秒開いて、岩尾選手、畝原選手、白石の順。
岩尾選手が交代を促すかと思いきやそのまま引ききって池田選手を吸収しながら残り1キロ。
グッと登ってからの平坦も岩尾選手は男引き。
こちらは畝原選手が仕掛けるタイミングと、
後ろからまくられないのを注意しながら残り300m。
除々に勾配がキツくなり200m。
そして畝原選手がスプリント開始!
私は反応するも差は広がるのみ(汗)
やはり脚は無かったか(笑)
後ろから抜かれながらなんとか4位に滑り込みました。
優勝は畝原選手でした。
ということで、なんとなく順当な結果に落ち着いた気がします。
動けるほどの脚も無かったけど、なんとかレースっぽくなりました。
雨の中でも沢山の地元の方が応援に出てくれています。
31回大会なのでこれはもう文化になっていると言うことでしょう。
汗汗フェスタも30年近くになるけどれど、
ここまで街を上げての歓迎ムードではない。
見習う事がまだまだ沢山あると感じた壱岐サイクルフェスティバルでした。
怪我なく楽しめて良かったです!